骨粗鬆症治療のUnmet Medical Needs(UMN)とイベニティ
イベニティの作用機序
イベニティの作用機序は、骨形成促進作用と骨吸収抑制作用をあわせ持つ「デュアル・エフェクト」
スクレロスチンは骨細胞から分泌される糖タンパク質で、骨芽細胞による骨形成を低下させると同時に破骨細胞による骨吸収を増加させることにより、骨量増加を阻害します。イベニティはスクレロスチンに結合し、WNTシグナル伝達の抑制を阻害することで作用を示すヒト化抗スクレロスチンモノクローナル抗体です。イベニティは骨形成促進作用と骨吸収抑制作用をあわせ持ちデュアル・エフェクトを発揮する、これまでにない作用機序の治療薬として、骨強度の改善が認められています。
WNTシグナル:
骨量増加に関わる細胞内シグナル伝達機構のひとつ。
スクレロスチンはWNTシグナル伝達を抑制することで、骨量減少を引き起こす。
また、イベニティ投与後の骨代謝マーカー推移を検討したところ、骨形成マーカーであるP1NPの上昇および骨吸収マーカーであるsCTXの低下が示されました1)。
このように、臨床データにおいてもイベニティのデュアル・エフェクトが示されています。
試験方法、主要評価項目結果、安全性などは「イベニティの臨床効果 -FRAME試験-」を参照
【イベニティの承認された効能又は効果】骨折の危険性の高い骨粗鬆症
1) 承認時評価資料:20070337試験 閉経後骨粗鬆症女性を対象とした国際共同第III相試験(FRAME)[DIR180335/ROM90001]